【トレードの本質】建玉スキル① 建玉スキルが安定を生む理由

多くのトレード本では「どこで買うか」「どこで売るか」という環境認識スキルに焦点が当てられています。
つまり、優位性(エッジ)のある環境を見極めてエントリーする技術です。

しかし、私は売買がうまいというのは、もう一つのスキルー建玉スキルも重要だと考えています。。

今日は、この「環境認識スキル」と「建玉スキル」の違い、
そしてなぜ建玉スキルが安定を生むのかを説明します。

かまーん

数あるトレード手法の中で、どれを選択しているかにもよるんだけどね。

べーる

環境認識スキルだけでも、儲けているトレーダーもいるもんね。


目次

環境認識スキルとは何か

環境認識スキルとは、
確率が高いところ・期待値がプラスのところでエントリーする力です。

言い換えると、
「今、買い方が優勢か」「この押し目は継続か転換か」
といった相場の地合い(環境)を見極める力です。

  • トレンドの方向を読む
  • サポート・レジスタンスを把握する
  • リスクリワードが良いポイントを探す
  • ローソク足の取り組みやインジケーターの表示

このように、客観的に“場所”を見極めるスキルです。

だから、環境認識スキルは本や教材で教えやすい。
「こういう条件で買えばいいですよ」と手法として提示できるからです。

そして読者もそれを求めています。
「このサインが出たら買う」という“わかりやすい答え”を探しているのです。

環境認識スキルを高めるには、研究をします。
例えば、今のエントリー条件に加えて100日移動平均線より上なら、期待値が大きくなるエントリー条件に改善できるのではないかという取り組みです。


建玉スキルとは何か

一方で、建玉スキルはもっと地味で、継続的な努力を必要とします。
それは次の2つの技術から成り立っています。

波に乗る技術
 → 優位性のある方向に、リズムよくポジションを積み上げる。

平均値を下げて買う・平均値を上げて売る技術
 → 分割売買によって、ポジションの質を高めていく。


なぜ建玉スキルは人気がないのか

正直に言えば、建玉スキルは地味でめんどくさい作業です。

  • 場帳をつける
  • 分割売買をする
  • 玉帳(平均値を計算)して確認する
  • ポジションを少しずつ動かして感覚を掴む

これを繰り返してようやく体得できるものとされています。
つまり、建玉スキルを高めるには、めんどくさい作業をして上達していくしかありません。

しかも、読者にとっては「今すぐ儲かる話」に見えませんし、ほんとうに習得できるのかが良くわかりません。
だから本屋でも、建玉スキルを詳しく書いた本はほとんどありません。


建玉スキルが生む“安定”

環境認識スキルだけで勝とうとすると、
「当たる・外れる」の世界から抜け出せません。

しかし建玉スキルが加わると、
波の中でポジションを再構築できるため、
多少のブレや押しにも対応できるようになります。

結果として、

  • エントリーの精度が少し悪くても助かる
  • 含み益を伸ばす余裕が生まれる
  • 心理的に安定する

つまり、建玉スキルはリスクを吸収し、トレードを安定化させる力なのです。


まとめ:環境認識 × 建玉 = 実戦の安定感

環境認識スキルは“どこで戦うか”を決める力。
建玉スキルは“どう戦うか”を磨く力。

両方が揃って、初めて相場で生き残れるのです。

  • 優位性のある場所で
  • 平均値を整えながら
  • 波に乗るように建玉を運ぶ

これが、トレードの“再現性”と“安定性”を両立させる道です。

かまーん

僕は環境認識スキルも建玉スキルも両方あった方が良いと思ってるんだけどねえ

べーる

どういうトレードが自分に向いているか次第なのかな

かまーん

次回は、トレード手法の種類から考えてみよう

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この記事を書いた人

かまーんべーるのアバター かまーんべーる 習慣化トレーダー

○化学メーカー研究員
○習慣化で人生を豊かにする者
○株歴15年以上スイングトレーダー
〇FX MT4システムトレーダー(EA開発)
・守りは積立投資と高配当株
・攻めはFX自動売買
(知り合いの方は拡散せずそっと放置お願いします)

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