

多くのトレード本では「どこで買うか」「どこで売るか」という環境認識スキルに焦点が当てられています。
つまり、優位性(エッジ)のある環境を見極めてエントリーする技術です。
しかし、私は売買がうまいというのは、もう一つのスキルー建玉スキルも重要だと考えています。。
今日は、この「環境認識スキル」と「建玉スキル」の違い、
そしてなぜ建玉スキルが安定を生むのかを説明します。
数あるトレード手法の中で、どれを選択しているかにもよるんだけどね。
環境認識スキルだけでも、儲けているトレーダーもいるもんね。
環境認識スキルとは、
確率が高いところ・期待値がプラスのところでエントリーする力です。
言い換えると、
「今、買い方が優勢か」「この押し目は継続か転換か」
といった相場の地合い(環境)を見極める力です。
このように、客観的に“場所”を見極めるスキルです。
だから、環境認識スキルは本や教材で教えやすい。
「こういう条件で買えばいいですよ」と手法として提示できるからです。
そして読者もそれを求めています。
「このサインが出たら買う」という“わかりやすい答え”を探しているのです。
環境認識スキルを高めるには、研究をします。
例えば、今のエントリー条件に加えて100日移動平均線より上なら、期待値が大きくなるエントリー条件に改善できるのではないかという取り組みです。
一方で、建玉スキルはもっと地味で、継続的な努力を必要とします。
それは次の2つの技術から成り立っています。
①波に乗る技術
→ 優位性のある方向に、リズムよくポジションを積み上げる。
② 平均値を下げて買う・平均値を上げて売る技術
→ 分割売買によって、ポジションの質を高めていく。
正直に言えば、建玉スキルは地味でめんどくさい作業です。
これを繰り返してようやく体得できるものとされています。
つまり、建玉スキルを高めるには、めんどくさい作業をして上達していくしかありません。
しかも、読者にとっては「今すぐ儲かる話」に見えませんし、ほんとうに習得できるのかが良くわかりません。
だから本屋でも、建玉スキルを詳しく書いた本はほとんどありません。
環境認識スキルだけで勝とうとすると、
「当たる・外れる」の世界から抜け出せません。
しかし建玉スキルが加わると、
波の中でポジションを再構築できるため、
多少のブレや押しにも対応できるようになります。
結果として、
つまり、建玉スキルはリスクを吸収し、トレードを安定化させる力なのです。
環境認識スキルは“どこで戦うか”を決める力。
建玉スキルは“どう戦うか”を磨く力。
両方が揃って、初めて相場で生き残れるのです。
これが、トレードの“再現性”と“安定性”を両立させる道です。
僕は環境認識スキルも建玉スキルも両方あった方が良いと思ってるんだけどねえ
どういうトレードが自分に向いているか次第なのかな
次回は、トレード手法の種類から考えてみよう
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