MT4のFX自動売買はいくら必要?トレードの「最重要な式」からやさしく説明!
この記事で解決できる悩み
- MT4のFX自動売買で最低いくらの資金が必要か
- トレードで稼ぐためには何を重要視すれば良いか
- 習慣化で人生を豊かにするもの
- 相場歴15年以上(株・FX)
- トレード塾CMB 元塾生
- 株スイングトレーダー
- MT4システムトレーダー&EA開発者
当ブログはコメント大歓迎です!
FX自動売買をスタートするには最初にお金(運用資金)がいくら必要なんだろう?
少額でスタートできるのか気になりますよね。
実はFX自動売買で必要な資金は、普通に手動でトレードするときと同じ考え方で計算できます。
その計算方法は「期待値」と「破産確率」です。
この考えは株でのトレードでも非常に重要です。知らないトレーダーはほぼ破産します。
大損して破産したくないあなたは要チェック!
MT4で自動売買するのに必要なお金の種類は
MT4で自動売買するのに必要な資金は3つあります。
MT4自動売買で必要な資金
- 運用資金
- 自動売買プログラム(EA)購入資金
- レンタルサーバー代(※導入推奨)
この記事では①運用資金がいくら必要か?について解説します。
必要な運用資金の計算方法は
先に結論から言います。
「1回のトレードの平均損失が2%以下になるような運用資金」が必要です。
つまり、1回のトレードで負けた時に大体2千円のマイナスになるなら、10万円の初期資金がいります。
それぐらい資金に余裕がないと、破産します。
- 破産しないためにはどうするか
- なぜ資金の2%に損失を抑えるか
の2つを次から説明していきます。
トレードがお金を生み出す「最重要の考えと式」
「破産しなければ、いつか儲かる!」
トレーダーに1番重要な考えです。破産しないようにすれば、あなたはいずれ儲かります。
そこで破産しないために必要なことを覚えましょう。
それは「期待値がプラスのトレードロジック」と「無理のない十分な資金」の2つです。
破産しない2つの条件
- 期待値がプラスのトレード(売買)ロジック
- 無理のない十分な資金
優秀なロジックでも、資金が少ないと破産してしまうので2つが必要。
1つずつ説明します。
破産しないためには、期待値をまず理解しましょう。
①期待値がプラスのトレードロジック
まず破産しないためには優秀なトレードロジックが必須です。
優秀というのは「期待値がプラスで大きい」ロジックであること。期待値がプラスだと運用資産は増えていき、マイナスだと資産は徐々に減っていきます。
期待値は具体例があると分かりやすいので例示します。
ここで取り出したのは、優秀なトレードロジックのEssential_USDJPY。
この運用成績で期待値を計算してみましょう。
期待値の計算には「平均利益」「平均損失」「勝率」「負け率」の4つが必要です。
期待値=「平均利益」×「勝率」+「平均損失」×「負け率」
Essential_USDJPYの期待値=1,762円×73.5% + (-3,131円)×26.5% = 466.8円
この467円が期待値です。言いかえるとEssential_USDJPYはトレード1回あたりで467円稼ぐことになります。(10,000通貨0.1Lotの取引単位の場合)
直近1年間の取引回数は142回なので、0.1Lotでは年間に66,289円稼ぐ計算です。
取引Lot量が10倍なら、年間に稼ぐ額も10倍の662,890円。
「いっぱいLot数を増やして、お金をもっと稼いで欲しい!」ですよね。
でも、ちょっとまってください。
ここでもう一つの「破産しないために無理のない十分な資金が必要」が重要になります。
Essential_USDJPYを使う場合に無理のない十分な資金はいくらなのでしょうか。
②無理のない十分な資金
無理のない十分な資金を考えてみましょう。(ここではFX口座の必要証拠金についてはひとまず無視します。)
上のEssential_USDJPYの勝率は73.5%です。つまり、約3割の確率で負けます。不幸にも連続で負け続ける可能性もあり得ます。
0.1Lotで1回負けると、資産が平均3,131円減ります。
手持ちの運用資金が10,000円なら、4回連続で負けるとマイナスになり破産します。
「最初にいくらあれば、不幸な負けが連続で起きても破産しないのか?」
この負けが続いて破産するかどうかを調べる方法があります。
その方法は破産確率計算ツールです。こちらの科学技術計算ツール様で利用できます。
「初期資金」「平均利益」「平均損失」「勝率」を入力して実行で、破産確率を計算。
先ほどのEssential_USDJPYを初期資金10,000で計算すると、16.8%の確率で破産します。
この破産確率は最大でも1%以内にしないといけません。
破産確率を1%以内にするための重要なルールがあります。
破産しないため十分な資金ルール
1回あたりのトレードの損失(許容損失率)は総資金の2%に抑えよ
総資産のうちトレード1回でマイナスになっても良い金額率を「許容損失率」と言います。
その許容損失率は2%以内に抑えましょう。
そうすれば破産確率はかなりの余裕をもって0%になり、理論上破産することはありません。
許容損失率を決めれば、そこから必要な資金を計算できます。
必要な資金=平均損失÷許容損失率×100×ロジックの最大ポジション数(Essentialはワンポジション)
期待値と許容損失率の一覧
Essential_USDJPYのLot数、期待値、必要な資金、許容損失率、破産確率の関係を表にまとめました。
この表でトレードの重要な項目を一緒に考えてみましょう。
Essential_USDJPYで最低必要な資金はいくらか
国内のFX会社で最も少ないLot数0.01で取引したとしても、損失を資産の2%に抑えるために必要な資金はパターンAの15,655円です。
つまり、Essental_USDJPYは15,655円の運用資金が必須です。
パターンA、B、JのようにLot数を増やしていくと、期待値は増えますが、必要な資金もその分増加します。
パターンBとIのように総資金を増やさずに、Lot数を上げると許容損失率が上がることになり、破産確率が上がります。
許容損失率を上げると、破産確率が上がる
パターンB~Hのように一回当たりのトレードの損失を2%から増やしていくと、破産確率は上昇します。このとき許容損失率を上げていくと、破産確率は指数関数的に急激にあがることがわかります。
破産確率は1%以内に抑えないとダメでしたね。
Essential_USDJPYはパターンGの許容損失率12%まで破産確率が1%以内になっています。しかし、平均損失はあくまでも長期間の平均的な損失なため、期間によっては平均損失が大きくなります。
また、1回あたりの最大損失は-10,140円です。パターンGの資金が26,092円しかなければ3回不幸が続くと破産です。
トレードはリスクを取りすぎると一気に破産に近づきます。
必ず一回当たりの損失は資金の2%以内に抑えましょう。
- ゴゴジャンの推奨証拠金と値が違うのはなぜ?
-
ゴゴジャンは1万通貨単位×取引通貨の日本円レート÷レバレッジ25×ロット数平均÷0.1×最大ポジション数÷最大損失×2で計算しているようです。最大損失を基礎にしており、これでも良いと思われます。
月10万円稼ぐための資金は
おさらいとしてEssential_USDJPYで月10万円必要な資金を計算してみましょう。
Essential_USDJPYはトレード期待値467円×年間取引回数142回なので、0.1Lotでは年間に66,289円稼ぐ計算です。
月10万円、年間120万円利益を得ようとすると約1.8Lotで取引すれば良いことになります。(1,200,000÷66,289)
0.1Lotで損失を2%以内に抑えるには初期資金156,500円必要だったので、1.8Lotなら2,817,000円必要ですね!
資金約280万円の1.8LotでEssential_USDJPYを取引すれば、月10万円の利益が理論上でるようです。(※過去の結果であり未来を保証するものではありません)
他の売買プログラムEAと同時に稼働した場合は?
Essential_USD以外の売買プログラムEAも稼働したらどう考えるの?
EAポートフォリオの記事で説明しますよ(作成中)
FX自動売買(MT4)はいくら必要かのまとめ
FX自動売買はいくらの資金が必要かについてまとめます。
トレード一回あたりの損失(損失率)が2%になるような総資金が必要です!
そうでないと破産する可能性があります。
期待値がプラスのトレードロジックを使っていても、損失率が大きいと破産します。絶対に調子にのって、Lot数を上げすぎないようにしましょう!!
株やFXの手動トレードの場合は、まず自分のトレード記録をつけましょう。そこから、期待値を計算してくださいね。(こちらの記事で紹介)
それでは良いトレードで豊かな人生を歩みましょう。
破産しない限りいつかは勝つ!
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