スイングトレードは一目均衡表!基本の「五線」を理解しよう
この記事で解決できる悩み
「一目均衡表の五線がよく分からない」
「一目均衡表と移動平均線の違いが謎」
株トレードで、お金を儲けたい!
物価高でも給料は上がらない。老後の生活資金が心配。
そんなあなたは株のスイングトレードを少額で始めてみましょう。
スイングトレードには5つのスキルが重要です。(5つのスキル)
本記事では相場環境認識スキルに役立つ「一目均衡表の五線」の基本をご説明。
「五線」は「過去から現在」、「現在から未来」への影響を読み取るために使います!
「五線」を理解すれば、あなたの勝率はぐっとアップ。
本記事では「一目均衡表の五線」について説明します。
「五線のエントリー方法」は次の記事です。(記事はこちら)
株で儲けたいあなたは、ぜひチェックしてみてください。
長い記事だったので2つに分割しました。この記事は五線の基本です。
- 化学メーカー研究員
- 「習慣化で豊かになるブログ」運営中
- 相場歴15年以上(株・FX)
- トレード塾CMB 元塾生
- 当ブログはコメント大歓迎
(知り合いの方は拡散せずそっと放置お願いします)
一目均衡表の五線とは
五線には「半値」を使います。
おさらいしておきましょう。
「半値」は高値と安値の半分の価格です。
一定期間の(高値+安値)÷2の価格で計算します。
五線の種類
一目均衡表では、5つの線をチャート上に描写します。
日足の場合の上昇トレンドを図示しました。(この記事ではすべて日足)
この形が五線の基本です。
株価が右肩上がりなら、すべての五線も右肩上がりです。
株価の下に転換線・基準線、右に先行スパン1・2、左に遅行スパンがきます。
先行スパン1と先行スパン2の間を雲(抵抗帯)と呼びます。
- 転換線:9日間の半値
- 基準線:26日間の半値
- 先行スパン1:転換線と基準線の半値を26日先にずらして描写
- 先行スパン2:52日間の半値を26日先にずらして描写
- 遅行スパン:当日終値を26日前にずらして描写
※一目均衡表の期間数値は当日を含めた日数。当日を含めて26日先にずらすとは、25日分先に表示となる。
転換線なら、当日から直近9日の間の高値と安値の半分の価格だね。
五線は3つに分類できる
五線をグループ分けすると、3つに分けられます。
現在グループ:「転換線」と「基準線」
未来グループ:「先行スパン1」と「先行スパン2」
過去グループ:「遅行スパン」
開発当初は基準線と転換線のみでした。
後で先行スパン1と2、そして遅行スパンが追加され一目均衡表が完成しました。
五線の意味
一目均衡表は「期間の長さ」と「時間軸」が異なる線を組み合わせて相場を見ます。
それぞれの線が何を意味するかを覚えておきましょう。
転換線:短期トレンド
基準線:中期トレンド
先行スパン1:短中期トレンド/過去が現在、現在が未来に与える影響を見る
先行スパン2:長期トレンド/過去が現在、現在が未来に与える影響を見る
遅行スパン:株価の勢い/過去の売買参加者の現在の心理を見る
五線の見方
まずすべての線で見るべきポイントは、絶対に覚えておいてください。
「線の傾き」です。
各半値線が上昇・横ばい・下降かどうかをチェックしましょう。
スイングトレードでは特に「基準線」の傾きを見るようにしてください。
基準線のトレンド方向で基本的にエントリーを考えるためです。
なぜ半値線なのか
なぜ一目均衡表では「半値」を使うのでしょうか。
一般的に相場では、「高値・安値」を重視します。高値はここまでなら買っても良いと考えた人がいた値、安値はここまで下がったら売る人より買う人が多い値として重要です。
一目均衡表では、「半値」はその限界値幅の半分の値であり、買い方と売り方の均衡点として重要であると考えます。
この半値線は価格の抵抗線になります。
それぞれの半値線にあたるときに反発する可能性が高くなります。
高値、安値の切り上げの重要性は、ダウ理論でも解説しました。
ぜひこちらの記事もチェックしてください。
一目均衡表と移動平均線の違いは
半値線と移動平均線の違いは
一目均衡表の半値線、移動平均線はチャートで見ると良く似ていますよね。
しかし、この2つは注目している点が違うんですよ。
期間内の「高値」と「安値」に注目。
半値線の上昇は、〇日内の安値か高値の切り上げを意味する。半値線は一定期間の中の均衡点のズレかたで買い方と売り方の強さを見る。
「現在の価格」と「〇日前の価格」の差に注目。
移動平均線の上昇は、〇日前の価格より、今日の価格の方が高いことを意味する。移動平均線は〇日前と今日の株価の差で買い方と売り方の強さを見る。
いずれの線でも、線より上に株価があれば買い方が有利となります。(すでに買っている人の多くは儲かっているとも言える。)
難しい人は展開して計算式を見てみよう
基準線 =(26日間の最高値+26日間の最安値)÷2 ←上昇は高値か安値が切りあがった
25日単純移動平均線 = (25日前の終値 + 24日前の終値 +・・・・当日の終値)÷25 ←上昇は26日前の終値より当日の終値の方が高いことを意味する。一日ずつ古いものが消えて、当日の終値が追加される。
半値線の上昇は予測できるときがある
移動平均線の違いとして、半値線は変化を予測できるときがあります。
実例を紹介します。
2024年4月の住友大阪セメントの日足チャートです。
この場面では基準線が上昇していくのが予測できます。
なぜなら、日数の経過ごとに黄色の〇で囲ったところが計算外になっていくからです。
明日に黄色〇の安値まで株価が下がらなければ、安値が切りあがっていくので基準線は上昇します。
この基準線の上昇は、均衡点が上に切りあがっていくことになるので、目先株価は上がりやすくなります。
こういう時は買いでのエントリーを考えます。
基準線がどこまで計算されるか見にくくない?
基準線の計算範囲は、遅行線と同じ26日。遅行線の最新日から基準線は計算されると覚えると見やすいね。
一目均衡表か移動平均線かは好みによる
テクニカル分析に「一目均衡表」か「移動平均線」のどちらを使うかは好みです。
一目均衡表は複雑ですが、将来的な株価の予測シナリオを建てやすいですね。
移動平均線はシンプルで使いやすい。これでも十分稼げます。
当ブログでは一目均衡表の良さを語っていくのでこうご期待!
設定期間はなぜ9 26 52なのか
一目均衡表では期間の設定値に、「9」「26」「52」を使います。
この数値を使う理由は2つあります。
①相場の変化日となる重要数値
開発者の一目山人氏さんは、相場の変化日に規則性があることを見出しました。
「チャートは、9、17、26、51、65、76・・・、226で変化することが多い」
つまり、9の倍数が重要です!(重なりあう日は-1する)
その変化日を基本数値と複合数値と呼びます。
絶対数値 | 複合数値 |
---|---|
9 | 17(9+9-1) |
26 | 33(17+17-1) |
51(26+26-1) |
スイングトレーダーなら9、17、26の3つの数字を覚えましょう!
たとえば、1つの小さな上昇相場は9日(9本)で終わることが多いです。
これは現代においても変わらない相場の波(人間の心理)。この日数ぐらいで人間は株を売りたくなってしまうんでしょうね。
上げ下げをしている株価の本数(時間)をカウントするのは、とても有効です。
一目均衡表理論の「時間論」で詳しく説明します。
②期間の長さを変えてトレンドを見るため
一目均衡表では、期間を変えて短期~長期でのトレンドを見ます。
一目均衡表は主に日足、週足を使います。
それぞれを計算してみましょう。
9日:1.5週間
17日:2.5週間
26日:約1ヶ月
52日:約2ヶ月
9週:2ヵ月
17週:4ヵ月
26週:半年
52週:1年
よく分からない数値に見えますが、週で見ると52週はピッタリ1年なんですね。
このように期間を変えて、買い方と売り方の力関係をチェックします。
よくある質問
- 日足以下の15分足とかでは使えるの?
-
もともと想定されていませんが、実際に使って勝っているトレーダーはいるようです。
- 株価が動く平日が昔より減ったよね。設定値を変えた方が良い?
-
変更しなくて大丈夫。②は離れた期間であれば良い。①の人間の心理は変わらないから、初期設定でOK。
一目均衡表「五線」の基本まとめ
一目均衡表の五線についてまとめます。
五線とは、
転換線、基準線、先行スパン1、先行スパン2、遅行スパンのこと。
転換線:過去9日間の半値
基準線:過去26日間の半値
先行スパン1:転換線と基準線の半値を26日未来に表示
先行スパン2:過去52日間の半値を26未来に表示
遅行スパンは終値を26日過去に表示。
(いずれも当日を含む日数)
- 半値は株で重要な高値・安値の半分の値であり、買い方と売り方の均衡点を表す。
- 一目均衡表では「9・17・26・52・・・」を重要な数値とする。
- スイングトレードでは、基準線の傾き(上昇・横ばい・下降)が一番重要。
- 時間の経過で半値線が上がるか、下がるかを予測できるときがある。
- 五線は見る組み合わせがある。
- 五線で、買い方と売り方の力関係が変化したタイミングが分かる。
五線の詳しい使い方は次の記事に書いています!
売買のエントリータイミングも別の記事で詳しく紹介しますね。(一目均衡表の五線のエントリータイミング記事)
難しいように見えて単純なのよ
五線が理解できれば、ぐっと使えるテクニカル分析になります。頑張りましょう!
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