ツナギこそ投資の聖杯と知れ!安定して勝つ技術とは
「トレードで安定した収益を出すのが難しい」
「ツナギ売りってどうやったらいいの」
トレードをするときに、「ツナギ売買」を使っていますか。
昔から相場師たちは「ツナギこそトレードの神髄」としてきました。
そして、この「ツナギ」のテクニックを使うと、収益がかなり安定します!
この記事では、初心者にはわかりにくい「ツナギ」の必要性を説明します。
また、どのように「ツナギ」をするかも合わせて書きましたので、ぜひ読んで実践してみてください。
- 化学メーカー研究員
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ツナギ売買とは
ツナギ売買とは、簡単に言えば「ある銘柄の買いに対して売りを建てる、あるいはその逆を行う」ことです。同じ銘柄で買い玉と売り玉の両方を持つ「両建て」が基本的な形態となります。
「どの株が上がる、株が下がる」を予想して当てにいくのではなくて、株の値動きに対応して保有量を増減させていく技術です。
買った株を保有したまま、信用売り(証券会社など)から株式を借りて売ることを「ツナギ売り」と呼びます。
たとえば、100株買い(売り0-1買いと表記)の状態で、信用売り100株売りすることです。(売り1-1買い)
これにより、手持ちが差し引きゼロになります。
普通に100株持ってる株を売ったら、売り0ー0買いですね。
これももちろん手持ちがゼロです。
同じじゃん、意味が分からない、と思うかもしれませんが、「ツナギ売り」をすると、心理的にすごくラクにトレードができるようになるのです。
ツナギ売買の必要性
ある程度経験があるトレーダーは、トレードで勝つためにはどうしたら良いかは知っているのです。ただ、知っていてもできるわけではありません。
なぜなら、トレードの正解は心理的に困難な選択のときが多いからです。
この心理的に難しい正しい行動をラクにできるようにするのが、「ツナギ」の技術というわけですね。
ツナギ売買のやり方と種類
まずツナギ売買のやり方を説明します。
ツナギ売買は結局のところ「反対のポジションを建てる」です。
しかし、その時のトレーダーの意識によって3種類のツナギがあると考えます。
- 利益確保のツナギ
- コストダウンのツナギ
- 保険のツナギ
1. 利益確保のツナギ
・保有している買い玉に対して売り玉を建て、利益を確保する。
・利益確保後は売り買い同数を同時に手仕舞うことで現実の利益を確定する。(現渡)
図のように上がっていく株に対して、分割して利益を確保していき、完全に手じまいするときは手持ちの買い株、売り株を相殺させて手持ちゼロにします。
口述しますが、単純に持ち株を売るのではなく信用売りをしてヘッジすることで、売り方の強さを感じながら利益を確保できます。
もし売りが弱く、株の勢いが予想より強い場合は信用売りを外して、また買いのみにしたりもします。
2. コストダウンのツナギ
値上がり途中で売り玉を建て、調整時に利益を得るツナギです。
売り益によって買い玉の原価(コスト)が下がったと見なせる。
下で買っておいた株が決算などでドーンと跳ね上がったときに使います。
値下がりも信用売りで利益を狙いにいくイメージです。
「急に上がりすぎたため、一度調整のために下がりそう。」
こういうときに使います。
3. 保険のツナギ
買いエントリーしたものの、値上がりする前に値下がりする兆候が見られたときに、信用売りでヘッジする方法です。
ただし、潔く手持ちのポジションを減らした方が良い場合もあります。
ツナギ初心者はいったん手じまいし、再度エントリーのタイミングを待ちましょう。
どのツナギも反対のポジションを建てるのは同じなのね。
トレーダーのそのときの感覚で呼び方を変えてるだけだね
ツナギ売買する意味ある?
ツナギ売買のデメリットとメリット
ツナギの良さを紹介しよう!
まずはデメリットから
ツナギ売買のデメリット
まず先にツナギ売買のデメリットですね。
デメリットは3つあります。
- 手数料がかかる
- 手持ち株が複雑になる
- 区切りが悪くなる
1つずつ見ていきましょう。
①手数料がかかる
信用取引する場合は手数料がかかります。
楽天証券の場合は手数料+金利ですね。
公式HPに詳しく記載されてるので、信用取引する場合は必ず見ておきましょう。(信用取引なしに個別株のツナギ売買はできません)
②手持ち株が複雑になる
買いと売りの両方を持つので、手持ち株が複雑になります。
多くの銘柄を持つのはやめておいた方が良いです。
1つの銘柄が基本で、個人的には多くても2-3銘柄が限界だと思います。
株の値動きに集中して、買いと売りをしましょう。
③区切りが悪くなる
両建てを使い始めると、ポジションの管理が甘くなります。
買いエントリーしたあとで株価が自分の損切りラインを下回ったら、損切りすべきです。
ここツナギで売るのはやめておきます。
慣れてくれば信用売りで下落で利益を出してから、戻り高値で買いを手じまいするリカバリー方法もできるようになるのですが、最初のうちは絶対に損切りしましょう。
また、ずっとポジションを持つのではなく、意識的に手持ちゼロな状態を作ってください。フラットで先入観なく相場を見るのが大事です。
ここからはメリットね!
ツナギのメリット
①人間の認知バイアスを利用し、心理的に適切な行動がとりやすくなる。
②玉(ポジション)を持つか持たないかで感覚が大きく異なり、ツナギはその違いを上手く活用する。
③相場の変化に合わせて柔軟に意図を変化させられる点にツナギの本質的な意味合いがある。
ツナギ売買をすることによって、心理的に適切な行動をとりやすくなります。
それは人間の認知バイアスを利用しているからです。
①人間の認知バイアスを利用する
1.確証バイアスの対策
人は、自分の信じる情報や意見を強化する傾向があります。
これを「確証バイアス」と言います。
つなぎ売りをすることで、トレーダーは自分の持つポジションに対する偏見を減らし、客観的な視点から市場を見ることができます。
つまり、買い手側だけではなく、反対の売り手側から相場を考えるわけですね。
また、トレードの経験が増えてくると、ポジションを持つと感覚的にそのポジションが強い・弱いがなんとなく分かるときがあります。
買いで上昇を狙いつつ、売りポジションを持つことで売りの強さを測ります。
ついつい自分が有利な情報ばかりが目にとまっちゃうのよね
2.アンカリングの緩和
アンカリング(Anchoring)は行動経済学の主要な概念の一つで、最初に得た情報(アンカー)がその後の意思決定に強い影響を与える現象を指します。これは、ダニエル・カーネマンとエイモス・トヴェルスキーの研究で広く知られるようになりました。
トレードで一度利確してしまうと、再びエントリーするのが恐くなったことがありませんか?
僕は良くあります。
下の図を見てください。
ツナギなしで保有株を売るパターン
①底で買う
②高値で全部利確する
③下がったときに、買いなおしにくい(アンカリングでさらに下がるイメージが強いから)
一度ポジションをゼロにしてしまうと、もう一度エントリーするのが難しくなります。
まさに質的変化と量的変化ですね。
忘れたあなたは下のリンクから
ツナギ売りパターン
①底で買う
②’高値でツナギ売りする
③’下がってきたときにツナギ売りを手じまいする(信用売りの利益ゲット)
④’株が上がってきたら、もともとの保有株を売って利確する
ツナギなしでも、③で買いなおせるって思うかもしれません。
しかし、再エントリーするのは心理的に結構難しいのです。
その点、ツナギを使いこなせれば楽です。
信用売りを利確するだけですから。
ツナギ売買をするときも、絶対に分割で売買するようにしましょう。
分割売買は前の記事で紹介したので合わせてみてくださいね。
まとめ
ツナギ売買は心理的にトレードをやりやすくします。
特に「買いなおし」や「売りなおし」が楽にできるように。
なのでツナギ売買は絶対にできるようになった方が良いですね。
ただし、分割売買が基本です。分割売買を自然にできるようになってからツナギ売買の練習をしてみましょう。
ツナギの良さは分かったわ。具体的ににどのタイミングで売買すればいいの??
すまない、それは時と場合によるんだ。価格の節目、抵抗線、支持線、ローソク足の本数や型、RSIなどのオシレーターを参考にするとかね。
ただし、僕は酒田罫線法でエントリー分割売買することが多いよー
ついに酒田罫線法ね!これで勝てる!
勝てるかどうかは分からないけど、お楽しみに!
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