スイングトレードで儲けるにはダウ理論!6つの原則をわかりやすく解説
この記事で解決できる悩み(クリックリンク)
「ダウ理論は良くわからない」
「結局どのタイミングでトレードすればいいの?」
株のスイングトレードで儲けるためには「5つのスキル」が必要です。その1つが環境認識スキルでした。(過去記事リンク)
環境認識スキルとして、まず「ダウ理論」がおすすめです!
ダウ理論はトレードのテクニカル分析の基礎。ここを抑えておけば、他のテクニカル分析の理解が一気に早くなりますよ。
この記事前半でダウ理論の6原則を、記事後半ではダウ理論でのトレードで儲けやすい期間を説明します。
次の記事では、間違いやすいダウ理論でのトレンド認識について詳細に解説。(リンク)
ダウ理論の基礎なんて知ってるよ。というあなたもぜひこの基礎の記事から読んでみてくださいね。
ダウ理論だけで勝てるという人もいるぐらい
- 習慣化で人生を豊かにするもの
- 相場歴15年以上(株・FX)
- トレード塾CMB 元塾生
- 株スイングトレーダー
- MT4システムトレーダー&EA開発者
当ブログはコメント大歓迎です!
ダウ理論とは
ダウ理論とは、19世紀後半に米国の証券アナリストであるチャールズ・ダウが提唱した理論です。テクニカル分析の原点であり、現在でも多くのトレーダーが活用しています。
ダウ理論では、相場には「トレンド」が存在するとしています。トレンドとは、相場の価格が一定方向に継続的に動く傾向のことです。トレンドには「上昇トレンド」と「下降トレンド」の2種類があるとしています。
そんなダウ理論は、相場の値動きの特徴を「6つの原則」で説明します。
ダウ理論の6原則
- チャート(価格)はすべての事象を織り込む
- 平均は相互に確認される
- トレンドは出来高からも確認される
- トレンドは3種類ある
- 長期トレンドは3段階ある
- トレンドは明白なシグナルが出るまで継続する
どれも重要なので、1つずつ確認しましょう!
①チャートはすべての事象を織り込む
ダウ理論ではチャート(価格)はすべての事象を織り込むとしています。
現在の株価は、企業の業績や社会情勢などすべての情報から成り立っているという考えです。
そのため、完全にテクニカル分析だけで儲けることも可能です。
「トレーダーはチャートを見るべし!」
長期投資なら、企業業績を見るべきですけどね。
②平均は相互に確認される
「平均は相互に確認されなければならない。」
わかりにくい表現ですね。
指標である平均株価が2つとも上昇トレンドなら、その上昇トレンドは本物ですね。という意味です。
日本株で例えると、トヨタなどの自動車銘柄が全体的に上昇していて、クボタや小松製作所などの機械銘柄も上昇しているなら、平均は相互に確認されています。景気敏感株全体が上がっている上昇トレンドになりますね。
③トレンドは出来高からも確認される
「トレンドは出来高からも確認される」
出来高は期間あたりにその株が売買された数量です。(日足だと1日あたりの売買数量)
株価は需給で決まります。買う人(買う人の資金量)が多ければ株価は上がり、売る人が多ければ下がります。
株価の力強い上昇トレンドには、出来高の増加が必要です。
上昇トレンドでは、株価が上がると利益を確定する人がどんどん出てくるので、他の誰かが買う必要があり、出来高が増えます。
また機関投資家などの大口の買いが出来高に強く反映されます。出来高の増加に注意しましょう。
ただし、反対の下降トレンドでは出来高が増えないことが多いです。買う人がいないので売買が増えないためです。
株価の上昇し始めで出来高増加の銘柄を見つけたら、買いのチャンス!
④トレンドは3種類ある
トレンドには「短期」、「中期」、「長期」の3種類あります。
短期トレンド:3週間未満
中期トレンド:3週間以上から3か月
長期トレンド:3か月以上から数年
スイングトレードは、この短期~中期トレンドの値動きでトレードします。
3か月、6か月という期間でトレンドが変わるのは、企業の決算が3か月単位で発表される影響とも言われています。
確かに株価の勢いが3か月で止まることが多いよ
⑤長期トレンドは3段階ある
長期トレンドの中には3つの段階があります。
3つの段階とは、「先行期」、「追随期」、「利食期」です。
それぞれの段階をまとめると、
先行期:トレンド初期。優れた機関投資家、トレーダーが株を買い、株価が少し上がり始める。
追随期:トレンド中期。上がっていく株価を見て、良さに気づいたそれなりの投資家、トレーダーが参入。株価は力強く長く上がる。
利食期:トレンド後期。素人が集まり株を買い始める。株価は勢いよく上昇するが、初期~中期に株を買った人が売って利確する。誰も買う人がいなくなり、トレンドは終了し、株価は下がる。
長期トレンドには3つの段階があることを覚えましょう。(上昇トレンドだけでなく、下降トレンドも3段階)
そして、今見ているチャートがどのトレンド期間なのかを考えてみることは、とても大事です。
実際に3段階あるのかを確認してみよう
実際に長期上昇トレンドが3段階あるのか確認してみましょう。
8593 三菱HCキャピタルの2023年の日足チャートを例示しました。
これはもう典型的なパターンですね、途中で気づいてウハウハです。(追随期が長い。利食い期で勢いが急になる)
三菱HCキャピタルありがてえ!
調子にのるなよ
今は利食い期が終わったあとのもみ合い相場になってますね。ここから下げるのか、また上げていくのかは現段階では分かりません。
というのは、まだ1年という期間だからです。月足のような長い期間ででみると、実はこの1年間の上昇トレンドはさらに長期間の上昇トレンドの1段階目という可能性もあるからです。
長い期間でチャートを見直すと、別の視点から気づくこともあります。
スイングトレードのおすすめの期間
スイングトレードで一番おすすめなのは、安定的に上昇が期待できる追随期です。先行期の高値を超えてからでも間に合います。
利食い期では早めの利確を心がけて、数日の買いトレードで儲けましょう。
エリオット波動論との違いはあるか
ダウ理論と似ている理論に、「エリオット波動論」があります。エリオット波動論はダウ理論を発展させたものです。
あわせて少しだけ覚えておきましょう!
エリオット波動論では、「上昇トレンドは5つの上昇波動と3つの調整波動からなる」とされています。
図の通りに、上昇5波で天井をつけ、下降3波で反動により下がります。(下降トレンドは反対に下降5波の後に、上昇3波で反動で少し上がる)
株価は上げ下げを繰り返しながら、上がっていくことを覚えておきましょう。
この形は、分足、日足、週足など期間を変えてもいろんな場面で出てきます。
一目均衡表というテクニカル分析でも株価の波について注目しているので、また別の記事でも紹介します。
⑥トレンドは明白なシグナルが出るまで継続する
上昇トレンドは高値と安値が両方とも切りあがっていきます。下降トレンドは反対です。
このトレンドが終わるのは明確な終わりのシグナルがでたときのみとされています。これが6番目の原則である「トレンドは明白なシグナルが出るまで継続する」です。
この終わりのシグナルについては、勘違いが多く間違えやすいポイントなので、次の記事で詳しく解説します。
ダウ理論6原則のまとめ
ダウ理論は超有名なテクニカル分析の原点です。
それには6つの原則がありました。
- チャート(価格)はすべての事象を織り込む
- 平均は相互に確認される
- トレンドは出来高からも確認される
- トレンドは3種類ある
- 長期トレンドは3段階ある
- トレンドは明白なシグナルが出るまで継続する
ダウ理論を使うトレーダーは多いので、確実に覚えておきましょう。
株価が上がるねらい目は、
「出来高増」、「追随期」、「上昇トレンドで高値と安値が切りあがっている」の3つです。
ぜひトレードにいかしてくださいね。
今がどの期間なのかを習慣的にチェックしよう!
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